ブログ
2025.12.24
「同じ国家資格を持っているのに、
数年後には大きな差がついている」
医療福祉の現場では、よくある光景です。
技術の差、知識量の差、視野の広さ、主体性。
この差は、本人の才能だけで生まれているわけではありません。
結論から言うと、
若手が伸びるかどうかは「職場の構造」でほぼ決まります。
努力不足でも、やる気の問題でもない。
環境設計の違いが、成長曲線を大きく分けているのです。
伸びない職場ほど、実は親切です。
・「こうやっておいて」
・「前も言ったよね?」
・「これはこうするのが正解」
一見、教育が手厚いようで、
若手が“考える余地”がありません。
一方、伸びる職場ではこう聞かれます。
・「どう考えた?」
・「他に選択肢はあったと思う?」
・「なぜその判断にした?」
これは突き放しではありません。
思考を育てるための問いです。
医療福祉はマニュアル産業ではなく、
状況判断産業。
考える経験を奪われた若手は、
いつまでも“指示待ち”から抜け出せません。
若手が萎縮する職場には共通点があります。
・失敗すると空気が重くなる
・注意が感情的
・「だから言ったでしょ」が多い
こうなると、若手は
挑戦しないことが最適解になります。
一方、伸びる職場では失敗の扱いが違います。
・「どこで判断が分かれたと思う?」
・「次やるなら、何を変える?」
・「この経験はどこで活きそう?」
失敗は評価対象ではなく、
学習素材として扱われる。
この差は、数ヶ月で“挑戦量”の差になり、
数年で“実力差”になります。
伸びない職場には極端が多い。
・何も任せない
・いきなり丸投げ
どちらも、若手の成長を止めます。
伸びる職場は、
裁量の大きさを“調整”しています。
・最初は一部だけ任せる
・判断理由を必ず言語化させる
・結果よりプロセスを振り返る
・できるようになったら範囲を広げる
この“ちょうどよい負荷”が、
若手の自己効力感を育てます。
若手が最も冷静に見ているのは、
評価の一貫性です。
・頑張っても年齢で決まる
・意見を出しても採用されない
・役職は順番待ち
こうした環境では、
成長意欲は自然に下がります。
一方、伸びる職場では、
・年齢ではなく役割で評価される
・若手でもプロジェクトを任される
・挑戦した人が可視化される
PLASTが年功序列をしない理由もここにあります。
「伸びたい人が伸びられる構造」
がなければ、
若手は環境を変えるしかなくなる。
伸びない職場の若手は、
こんな不安を抱えています。
・この先どうなるか分からない
・向いていない役割を任されそう
・家庭との両立ができるか不安
伸びる職場では、
キャリアが“自己選択”です。
・今は成長重視
・今はプライベート優先
・今は専門性を深めたい
・将来はマネジメントに挑戦したい
PLASTの自己選択型組織では、
ライフステージに応じてキャリアを調整できる。
妊娠・出産・子育てなどで
一時的にステイしてもいい。
落ち着いたら、また挑戦していい。
この安心感が、
若手の“長期的な成長意欲”を支えます。
教育がうまくいかない職場ほど、
実は対話が場当たり的です。
・忙しいから後回し
・評価のタイミングが曖昧
・何を基準に成長しているのか分からない
伸びる職場は、対話の頻度と中身を“仕組み化”しています。
PLASTでは、
3カ月に一度のキャリア面談を基本とし、
感覚や印象ではなく、
コンピテンシー(行動特性)を軸に対話を行います。
・どんな行動ができているか
・どの場面で強みが発揮されているか
・次の3カ月で伸ばしたい行動は何か
評価ではなく、
「成長の言語化」と「次の選択肢の整理」が目的となります。
PLASTがコンピテンシーを導入しているのは、
人を“成果だけ”や“年齢”で判断したくないからです。
医療福祉の仕事は、
数字に表れない価値が多い。
・主体的に考えたか
・チームにどう関わったか
・利用者・家族への姿勢
・課題にどう向き合ったか
これらはすべて
「行動」として現れるものです。
コンピテンシーを使うことで、
・評価の納得感が生まれる
・若手でも成長ポイントが明確になる
・年功序列に戻らない
・自己選択型キャリアと接続できる
という効果があります。
若手が伸びる職場とは、
スーパースタッフがいる場所ではありません。
・考える余白がある
・失敗が許される
・裁量が段階的に渡される
・評価が透明
・キャリアを選べる
・対話がある
つまり、
人が成長する前提で設計された環境です。
若手が伸びないとき、
「最近の若い子は…」
で終わらせるのは簡単です。
でも、本質はそこではありません。
成長できないのは、人ではなく構造。
PLASTが目指しているのは、
「頑張れる人だけが残る組織」ではなく、
「人が自然に伸びていく組織」です。
若手が伸びるかどうかは、
職場の設計次第。
これは、どの医療福祉現場にも当てはまることだと思います。