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2022.01.28
今年もよろしくお願いいたします。
早いもので新年が明け10日以上がたちました。もうそろそろお正月気分が抜けてきた頃ではないでしょうか?(投稿時1/10)
そんなお正月、皆さまはどう過ごしましたか?
そもそもお正月とは何なのでしょうか?今日はそんなお正月についてお話させて下さい!
まずは世界のお正月。
例えばアメリカ。アメリカでは大晦日の前日や大晦日当日は休まず、お正月も1月1日だけしか休みがありません。11月下旬のサンクスギビンズ(感謝祭)の頃からクリスマスあたりまでが日本の年末年始に似た雰囲気になり、クリスマスが終われば通常の過ごし方へ変わっていきます。
イギリスのお正月は、カウントダウンの花火が打ち上げられロンドンのテムズ川の花火大会が有名です。とはいえ、お正月よりクリスマスが大盛り上がりとなる国なので、お正月はあっさりしているイメージを抱く人も多いようです。大晦日の夜は「Auld Lang Syne」(日本でいう蛍の光)を歌う風習もあります。
デンマークのお正月はちょっぴり変わった風習があり、大晦日に友人や親戚の家に行き、玄関のドアに古いお皿を投げて豪快に割るのです。お皿を割ると人脈に恵まれているとされ、家の前に割れたお皿が多いほど良いとされています。
スペインでは0時の鐘と同時に12粒のブドウを食べます。この12粒のブドウが一年の12ヶ月を表し、全て食べきれたら一年を幸せに過ごせるという言い伝えがあるためです。
フランスでは伝統菓子として「ガレットデロワ」(王様たちのお菓子)を食べる習慣があります。お菓子の中にはフェーヴと呼ばれる小さな陶器の人形が一つだけ隠されていて、フェーヴを引き当てた人が一日だけ王様(王女様)として王冠をかぶるという風習があります。
などなど…日本とは違いとてもユニークなお正月を過ごす国があります。
では、日本のお正月はどうでしょうか?
日本のお正月は家族で新しい年を祝う行事として広く認識されていますが、元来お正月は「年神様」を自宅にお迎えする行事です。「年神様」とは新年を司る神様で、元旦に家にやってきて、一年の幸せや健康をもたらせてくれるとされています。年神様をお迎えする準備として…「門松」(年神様をお迎えする目印)、「しめ縄」(俗世と神の世界を隔てる結界を張り、不浄なものが入らないようにする役目)、「鏡餅」(年神様の魂が宿る場所と伝えられている)があります。それぞれ飾る意味があり、飾りつけの期間も決まりがあります。
他にも「年越しそば」には〝長寿〟や〝健康〟などの願いが込められています。うどんなどよりも切れやすい特徴があるので、〝一年の不運や災いを断ち切る〟という意味があるので、年が変わるまでに食べきらないと縁起が悪いと言われています。「おせち料理」には縁起の良いものや願いが込められている食べ物が多く、年神様にお供えしたものを家族で分かち合いながらいただき、一年の健康と幸せを願うものです。
あと「初詣」「初日の出」「初夢」「お年玉」「年賀状」「書き初め」などたくさんの伝統行事があり、それぞれ深い意味が込められています。
お正月遊びにも一つ一つ由来や意味があります。
・子どもの無病息災を願う【羽根付き】1年の厄をはね、子どもの健やかな健康を願う遊び。
・高く上がるほど元気に成長!【凧あげ】凧が高く上がるほど子どもが健やかに成長する。
・笑う門には福来たる【福笑い】新年の幸福を願い、縁起物であるおかめやひょっとこの顔を用いて親しまれるようになった
・強くたくましい男の子になるように【コマ回し】「お金がまわる」「物事が円滑にまわる」こととかけて縁起物といわれている。
・幸せな一年を願って【ダルマ落とし】転んでも起き上がることから縁起物とされているダルマ。転ばないように=新たな一年に災いや困難がないように、と願いが込められている。
旧年を無事に過ごせた事に感謝し、新たな一年を健康で幸せであるように願う「お正月」。まずはそれぞれの意味や由来を知ることで、新年を迎える気持ちがぐんと変わり、背筋がシャンと伸びる感じがします。子どもの教養というものは、日常の親子の行動や会話から培われていくものが多くあります。
人々が昔から受け継いできたこの美しい伝統を、親から子へ、子から孫へしっかりと伝承していきたいですね。