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2021.11.03

ヒミツキチで考えていること

<学校を卒業した後…>

ヒミツキチを利用してくれている子ども達は、支援学校を卒業したらどんな風に過ごすのかな。私達スタッフは、少し先のことを想像し、「今から、ここで」準備できることは何かよくよく考えることが大切だと思っています。

 

今回はBちゃんの「活動」を例に、ヒミツキチで意識していることを一部紹介していきます。

 

<例えばお店番をするには>

 

お店番の役割を考えてみると、商品の中身や個数を数える、商品をきれいに並べる、商品を包む、袋できれいに包む・折る、スタンプを決められたところに押す…など様々な作業があります。

 

元気な笑顔が目印!のBちゃん。もしもお店番を頼まれたなら、「いらっしゃいませ!」お客さんを上手に出迎えてくれそうです。その他にも、もっと活躍できる場面はあるかしら?

 

・数を数えること

 

お店では数が数えられるとより活躍できそうです。

 

数の勉強の取り組みについて、学校の先生からお聞きしたことを参考に、ヒミツキチでも数を意識する機会を設けています。例えば、製作遊びのスタンプで3回押したら場所を変えて押す、歌遊びでリズムをとりながら手をたたく、ままごとで部屋の中にいる人の数だけお皿を用意する…などです。

 

・お金を数えること

 

お買い物でレジに並ぶ経験をしたことのあるBちゃん。スタッフで話し合い、お金を実践的に数える練習をしてみることにしました。お金の種類を分ける、列に並べる、枚数を数える、数字と合わせて確認する…といったことを丁寧に積み重ねたいと考えています。

 

・袋を折る、包むなど

 

ヒミツキチの壁面をにぎやかにしてくれる季節の製作。製作活動ではペン、クレヨン、スタンプやはさみなどの道具、セロテープや画用紙をはじめとした様々な素材を使います。そこで手先の巧緻性や両手の協調動作、注意深く手元を見ることを経験し、素材の特性を知った扱い方等を意識してもらいたいと思っています。手元を見て行えている時に「いいねいいね」「そこはゆっくり」など、うまくできていると自信をもってもらえるよう声掛けしています。

 

・決められたところに〇〇する

 

紙からはみ出さないように色を塗る、ハサミで線の上を切るなどより細かな活動では、手の機能以外に、全体と部分に注意をむけられることも必要です。ままごとでは、お鍋には赤い物だけ入れる、お皿にお餅を3つずつのせる、まっすぐに一列並べる、など、ちょっとした決まりを作ってみます。こうすることで空間の中での物の位置や向き、物の分類等にも注意を向ける機会になり、「Bちゃん、オーダー入ります!」と盛り上がります。

 

<何よりも大切なのは楽しい!やってみよう!と思ってもらうこと>

 

私達スタッフは その子の運動・感覚機能、認知特性をよく知り、反応を観察しています。楽しいな!もう一回したい!と感じられる課題をじっくり探り、積み重ねたいのです。うまくできていれば「それでOK」「よくできてる!」、違う時には「違うよ、もう一回見てみよう」と伝え、成功体験を繰り返し、もっている力をしっかり引き出したいと思います。

 

ヒミツキチが、楽しく遊べる場所で、子ども達それぞれに合ったチャレンジができる場所でありたい。スタッフ一同、少し先の未来を想像しながら、子ども達の「今」をしっかり支援したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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