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2021.09.24
昔に比べて父親の育児参加が増えてきたなと感じる現代。
育児に積極的に参加してくれるお父さんもいれば、あまり育児に参加してくれないと嘆くお母さんも…
中央調査社の調査によれば、父親が育児に参加することについての考えをたずねると、最も多かったのは「父親は時間の許す範囲内で育児に参加すればよい」との回答が最も多く55%、続いて「父親も母親と育児を分担して積極的に参加すべき」との回答が34%、「父親は外で働き、母親が育児に専念すべき」との回答が8.5%であった。父親の育児参加を肯定する考えが大多数を占めといるが、積極的に参加するべきだと考える人は過半数にも及ばない結果です。
ユニセフの子育て支援策に関する報告書によると、育児期間と給付金額で測った日本の男性向け育児休業制度は、先進国の中でも1位の評価を得ています。にもかかわらず日本のお父さんたちは育休を取っていません。理由としては、「昇進などキャリアに悪い影響がありそうだから」「同僚や上司の目が気になる」「仕事が忙しいから」などの背景があるようです。
とはいえ、仕事で忙しい中育児に協力的な父親が増えときたということは事実です。このことは子どもの成長に与える影響はとても大きいと言われています。では、父親が積極的に子育てに関わると子どもの成長にどんないいことがあるのか?(〝自己肯定感〟という言葉の生みの親といわれる汐見稔幸先生談より)
父親が育児に関わると子どもの社会性が高くなる‼︎
調査では日本と海外のいずれも父親が育児に関わってきた家庭の方が、子どもの社会性が高いという結果だったそうです。ここでいう社会性とは、友達関係や意見を言う態度、他者への思いやり等のことを言います。幼い頃に母親だけでなく、父親も適宜育児場面にいると、たいてい両親で子どもに対して異なった対応が生まれます。例えば、母親は「危ないからやめて‼︎」というのに対して父親は「いいからいいから、もっとやってみな」というなど。すると子どもは大人は人によって異なる期待を私にするのだ、ということが次第に分かってきます。やがてお母さんの前ではこう振る舞えばよい、お父さんではああ振る舞えばよい、と行動を相手によって変えることができるようになります。状況を見てそれにふさわしく行動を変えることができることは社会性の一つですから結果として父親が育児に関わっている家庭の方が、子どもに社会性が育ちやすいということになります。
また、子どもと一緒にする遊びが異なったりと体験の幅も広がります。父親の育児参加は子どもにとても大きな影響があることが分かりますね。とはいえ…こんなに一生懸命お父さんが育児に参加していてもなんか空回りしていたり、お母さんのイライラを増幅していたり…
そこでお父さんにアドバイス‼︎
それはお母さんの思いを聞いてあげて共感してあげてください。「ダメじゃないか!」「そんな時はこうすべきだよ」と分かったようなことをいうのは逆効果ですね。お母さんはそんなことをお父さんから聞きたいわけじゃないと思います。「そうか、大変だったね。」と相槌を打ち、共感し、いつもありがとうと言ってあげてください。そしてお母さん‼︎
お母さんは妊娠というものをきっかけに胎動などを通じ身体も心も徐々に母親になる準備をしています。でもお父さんはたいした変化もなく急に父親になるのです。できないこと、気づかないことがあるのは当然です。慣れない中一生懸命育児をしているお父さんにも共感してあげてくださいね。「母のことを大切にしている父」「父のことを大切にしている母」の2人を見て、子どもは優しさの本質を学びます。優しさは本やテレビから学ぶものではありません。お父さんやお母さんの姿を見て学ぶものです。お互いに優しい環境でありたいですね。
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