第28回 症例検討会(小児部門)を行いました。

第28回 症例検討会(小児部門)を行いました。

テーマは「骨折リスクが非常に高い重症心身障害児へのケアと緊急対応方法について」

 

*補足情報

〇Merglerらのシステマティックレビューによると、寝たきりの脳性麻痺児者の骨折は年4%程度発症する。大腿骨の骨密度の低下は脳性麻痺児者全体の77%に認めていました。

⇒その中で「歩行不可能、摂食障害、骨折の既往、抗痙攣剤内服、皮下脂肪の薄さ(やせ)」が原因因子として列挙されています。

 

〇Presedoらによる脳性麻痺患者の骨折に関する調査によると、1,637例中骨折は156例(四肢麻痺66%、両麻痺20%、片麻痺14%)で、うち66%が歩行不可能例でした。

⇒全238骨折例のうち、37例が複数骨折例でした。骨折部位は下肢82%、上肢14%で、膝関節周囲が全体の1/3を占めていました。

⇒骨折の原因は55%が不明で、外傷によるものが32%、トランスファー時7%、理学療法時4%、けいれん発作時2%でした。

⇒初回骨折は平均10歳で発症していました。リスク因子は抗痙攣剤内服、麻痺型、歩行機能、骨密度の低下でした。

⇒治療は87%が副木固定後3週間程度で治癒したが、13%に手術を要したそうです。

 

〇日本からの報告では、北陸の養護学校を中心とした横断研究で、やはり年率4%程度の骨折頻度が報告されています。

⇒「年齢が高い事、下肢の関節拘縮があること」がリスクを高める要因でした。

 

〇また国内の重症心身障害児者を対象とした骨折調査においては、西日本重症心身障害児が対象とされた報告があります。

⇒骨折の発症率は年2.4%でした。座位・移動可能な方々で末梢部位、寝たきりの方々では大腿骨(特に顆上)骨折が多く、原因不明が約70%を占めていました。

⇒西日本重症心身障害児施設協議会では毎年骨折調査が行われており、平成23年度では対象は全63施設で患者6280名のうち183例が骨折発症しており、発症率は年2.9%、原因は不明が74%でした。

 

どの報告からも骨折の原因で一番多いのが、「原因不明」です。一般的な愛護的解除方法の徹底、栄養状態の改善だけではその予防は限界となっていると考えられます。低骨密度骨折との関連性から骨密度検査を行い、低骨密度に対する積極的な治療も推奨されてきているようです。

 

株式会社PLAST

小児部門 プラストキッズ

kids@plast-project.jp

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