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2018.06.08

第26回 症例検討会(小児部門)を行いました。

第26回 症例検討会(小児部門)を行いました。

 

テーマは「気管切開術ならびに喉頭分離術を検討している重症児3例について」でした。

 

*補足情報

様々な原因で呼吸障害が生じると、チューブによる気道確保が必要な場合や、 あるいは痰の吸引処置が必要な場合など、気管切開管理で呼吸が楽になることがあります。そのような状態よりもさらに悪化した場合には、気管切開が必要となることもあります。

 

【気管切開術】

気管に肺に空気を送ったり、痰を吸引したりするための穴を開けることを気管切開と言います。図で描いたように、のど仏の下辺りに穴を開けます。前頚部から気管内にチューブが留置された状態になります。気管内分泌物の吸引処置、ガーゼ交換、 固定のひもの交換、入浴時の注意など、一般に医療的ケアと呼ばれる特別な管理が必要です。

 

【むせ込みや無呼吸を頻発する場合】

重症心身障害児者では、喉の機能が低下しており誤嚥をしばしば起こします(嘔吐物を誤嚥することに対しては、胃食道逆流防止手術で対応します)。気管切開をしてもむせ込みが頻発することがありますが、実は気管切開では完全に唾液の流れ込みを防止することは難しいようです。体力の落ちているところ に肺炎を併発すると命にかかわることもあり、非常に問題となります。

 

【喉頭気管分離手術】

気管への唾液の流れ込みを防止するのが喉頭気管分離手術です。気管を上下に分けて、上の気管(口側)は閉鎖します。また、下の気管(肺側)を使って、皮膚に気管口を作る事によって、呼吸できるようにします。これによって口の中と気管が分離されますので、誤嚥は防止できます。 手術時間は1時間から2時間です。通常は気管内カニューレというチューブを挿入することになります。しかし、術後安定していれば気管カニューレが必要なくなる方もいるようです。

株式会社PLAST

小児部門 プラストキッズ

kids@plast-project.jp

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