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2026.05.04
皆さんへ
私たちの仕事は、「特別なこと」をしているように見える瞬間もありますが、その多くは“当たり前の生活”を支えることです。
ただ、その“当たり前”は、誰かが支え続けているからこそ成り立っています。
日常を守ること、生活を維持すること、安心して過ごせる時間をつくること。
それ自体が、大きな価値であり、社会にとって欠かせない役割だと感じています。
今月のテーマは「患者さん・利用者さんの本当の希望」についてです。
私たちは日々、利用者さんと向き合う中で、さまざまな言葉を受け取ります。
「もういいです」「しんどいです」「できないと思います」
こうした言葉に対して、私たちはどう向き合っているでしょうか。
本当の希望は、口に出ないことが多いのではないか?
利用者さんの“本当の希望”は、必ずしも言葉として表に出てくるとは限りません。
むしろ、
・迷惑をかけたくない ・これ以上期待してがっかりしたくない ・もう無理だと自分に言い聞かせている
こうした背景から、「できない前提」で話されることも少なくありません。
その言葉をそのまま受け取ってしまうと、本来まだ残っている可能性や希望を、私たち自身が閉じてしまうことにもつながります。
その言葉は“本音”なのか、“諦め”なのか
例えば、
「しんどいから今日はやめておきます」
この言葉は本当に“休むべきサイン”なのか、それとも“少し頑張れば超えられる壁”なのか。
もちろん無理をさせることはあってはなりません。しかし同時に、
「今の状態」と「本来持っている力」を見極めること
これが私たち専門職の役割でもあります。
一時的な痛みやしんどさを理由に、可能性の芽を摘んでしまっていないか。
その視点を持つことが、とても重要だと感じています。
少し高い目標が、人を変える
もう少し頑張ればできること。
本人が「無理だ」と思い込んでいるだけのこと。
実は、そこにこそ成長の可能性があります。
少しだけ高い目標を設定し、それに向かって一緒に取り組む。
その過程で、「できた」という経験が生まれ、自己認識が変わり、生活そのものが変わっていく。
これは若い人だけの話ではありません。
何歳であっても、人は“できる”を更新することができます。
私たちが持つべき視点
私たちの仕事は、目の前の状態を維持することだけではありません。
その人がまだ気づいていない可能性を見つけ、引き出し、社会につなげていくことです。
そのためには、
・言葉の奥にある本音を想像すること ・諦めと本当の限界を見極めること ・少し先の未来を一緒に描くこと
こうした関わりが求められます。
最後に
ぜひ今月は、こう問いかけてみてください。
「この人の本当の希望は何だろうか?」
そしてもう一つ。
「この人は、本当はどこまでできるのだろうか?」
その問いを持つことで、関わり方は大きく変わります。
私たちの関わり一つで、「できない」が「できる」に変わる。
その瞬間を、これからも一つでも多く生み出していきたいと思います。
それでは、また次号で。
株式会社PLAST
廣田恭佑
2024.06.05
2024.04.08