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2018.01.20

第10回 症例検討会を行いました(小児部門)

第10回 症例検討会を行いました。

 

テーマは「股関節亜脱臼を呈する重症児に対する座位、立位姿勢の検討」でした。

 

補足情報

脳性麻痺の股関節予後評価、脱臼に対するリハビリテーション(脳性麻痺児リハビリテーションガイドランを参照)

  • 股関節の予後の評価

脳性麻痺児の運動機能を評価するのに有用なのは、GMFCSです。

股関節のMigration percentage(MP)とGMFCSは相関することが以前から知られています。MPが30%以上の割合は、GMFCSⅠ:3%、Ⅱ:13%、Ⅲ:43%、Ⅳ:59%、Ⅴ:64%となります。股関節脱臼は全体の26%に見られ、GMFCSⅣ、Ⅴでは63%です。その多くは平均約4-5歳で症状が悪化してしまいます。また、脳性麻痺の股関節はMPだけでなく、Shenton線の乱れや、大腿骨骨頭の形態、臼蓋の変形、骨盤のねじれなどを加味し、GradeⅠ~Ⅵまで分類することができます。さらに近年では3D-CTを用いて、大腿骨の前捻角、頚体角や骨頭変形、臼蓋形成などを評価し、脳性麻痺児で脊柱変形や骨盤のねじれなどが生じていても的確に評価できるという報告もあります。

 

  • 股関節脱臼予防目的のリハビリテーション

姿勢や肢位をコントロールすることで、股関節脱臼は予防できるとの報告もあります。しかし、一方で股関節屈曲位でのハムストリングスのストレッチを反復すると、大腿骨頭を後方に移動させ脱臼させるとするという報告もあります。また、先進諸国では股関節脱臼予防のための体系的な対策も試行されています。”Hip surveillance”と呼ばれる対策で、対象地域内の脳性麻痺児を対象に早期に異常を発見し、予防的な介入を行うことを目的としている。日本ではあまりそのような大規模な取り組みは進んでいません。

その他、ボツリヌス療法や重度の股関節脱臼の場合であれば、手術療法を行う場合があります。

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