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2021.09.06

ヒミツキチの歯磨き大作戦!!!

こんにちは。ヒミツキチの藤原です。今回はとあるご利用児さんについてお話をさせていただきます。

 

子どもが歯磨きをさせてくれない!

 

お子様がいらっしゃるご家庭ではあるあるの悩み事ではないでしょうか?今回お話させていただくご利用児さんもそうでした。歯ブラシを口に入れると嚙んでしまって全く歯磨きが出来ない、そんな状態でした。

 

 

しかし、今では「歯磨きするよ~」と声をかけるだけで口を開けてくれるようになりました。そんな歯磨きが苦手なご利用児さんがどうしてデイサービスで歯磨きが出来るようになったのか、まずはそのお話から…

 

「この前歯医者さんに行ってきました。」そんなお話をご利用児さんのお母さんから聞いたことが全ての始まりでした。

 

歯医者さんかぁ、私は苦手だったなと自分の子どもの頃の苦い思い出を思い返していたとき、ふと「この子はお家でどんなふうに歯磨きをしているんだろう?」そんな疑問を持ちました。そのご利用児さんはデイサービスでは歯磨きをしていませんでした。なのでどんな風にしているのか気になったのです。

 

「そういえば、お家ではどんな風に歯磨きをしているんですか?」

「家では出来る時に1日1回ぐらいですかね…歯ブラシを口に入れるとすぐに嚙んでしまって全然歯磨きが出来ないんですよ。」

「そうなんですか。大変そうですね…」

 

その時にふと、デイサービスでも出来ないかなと思いました。

 

お母さんはお家ではやらないといけないことが山積みです。忙しい中、合間を縫って歯磨きを嫌がるお子さんの歯を磨くのはもの凄く苦労しているはず。それにせっかく歯医者さんへいって綺麗になったのだから、その状態のままなるべくキープ出来たら良いと思っているはず。

 

それなら、うちで体を動かすリハビリをするのと同じように歯磨きが出来るようになるためのリハビリが出来ないかなと思ったのです。

 

まずは作戦会議です。

 

さあ、どうやって歯磨きが苦手な子に歯磨きをしてもらおうか。スタッフが総出になって案を練りました。

 

その利用児さんは目で見ることが苦手な子でしたが、耳で聴くことは得意でした。耳で聴くことが得意…耳で…得意なことを活かして苦手を克服することは出来ないだろうか…うんうんと唸っていたとき、一人のスタッフからとある案が出ました。

 

「それなら、まずは絵本から始めよう!」

 

なぜ絵本…?きっとそう思った方が多いかと思います。

 

私も始めは「絵本、ですか?」とその案を出したスタッフに聞き返してしまいました。絵本を読むことなら普段からしているし、どういうことなのだろうかと。しかし、この案はとても良い案でした。

 

まず、絵本を読み聞かるときにただ読むだけではなく、声の高低や強弱、絵本の内容にそって刺激を与える(例えば鼻をヒクヒクさせました、であれば鼻を触る等です)を行いました。そうすることで刺激に慣れてもらうことは勿論、今何をしているのか、これから何が起きるのか、それを理解してもらおうとしたのです。

 

耳で聴くことが得意なご利用児さんにとって、絵本の読み聞かせはピッタリでした。

 

 

私たちはそのご利用児さんが来てくれる度に2冊ほどの本を読みました。

 

初めこそ手や顔への刺激にあまり反応がなかったり、大きな声を出しても声の方向を見てくれなかったりといった感じでした。しかし、本を読む度にご利用児さんの反応は良くなりました。

 

大きな声に驚いたり、手や顔への刺激に目をパチパチとさせたり、読んでいるスタッフの方へ顔を向けたり…反応が良くなる度にスタッフ皆で喜びました。刺激に対して慣れてきた頃、私たちはお母さんに「よかったらうちで歯磨きをしてみませんか?」と声をかけてみました。

 

そしてとうとう私たちが入念に準備を重ねていた「絵本読み聞かせて歯磨き大作戦」が開始されました!

 

まず、ご利用児さんに歯ブラシを手に持ってもらいました。そして一緒に手を動かしながら「今、歯を磨いているよ」と声をかけながら歯磨きをしました。すると今まで頑なに口を開いてくれなかったのが嘘のように口を開けてくれるようになったのです。

 

 

それから私たちは本を読み聞かせる→歯ブラシを一緒に持って歯磨きをする、を繰り返しました。

 

ある程度慣れてから、次は、歯ブラシはスタッフが持ち、利用児さんの手はスタッフが握って歯ブラシの動きと同じ動きをする、ということをしました。歯ブラシは握らず、手の動きだけは同じにすることで歯を磨いていると理解してもらおうとしたのです。この方法も上手くいき、口を開けてくれました。このまま上手くいけばきっと歯を磨けるようになるはずと私たちも何度も何度も利用児さんとチャレンジしました。

 

そしてある日、今日はスタッフだけで歯を磨こうという日がきました。

 

スタッフ全員胸をドキドキとさせながら、いざ…!

 

まずは歯磨きをするよと声をかけ、口元に歯ブラシを当て、慣れてもらうために前歯を優しく磨きます。そして奥歯!出来るかなとドキドキしていましたが、ちゃんと口を開けてくれました!スタッフみんなで大喜びしました。凄い凄い!よく頑張ったねと利用児さんをスタッフみんなで褒めました。

 

 

そしてお母さんに「歯が磨けるようになりました!」とようやくご報告ができました。お母さんに実際の動画をみてもらうと、とっても喜んでくださり私たちも嬉しかったです。

 

こうして「歯磨き大作戦」は無事に成功しました。

 

私たちは少しでも利用児さんが出来る事を増やせることで、利用児さんの未来が広がるお手伝いが出来ればと思っております。

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