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2018.10.20
第35回 症例検討会(小児部門)を行いました
テーマは「障害児育児負担への対策」でした
*補足情報
これまでに障害をもつ子どもの育児には特別な配慮が必要なことから、そのストレス値は高く、さらに社会保障サービスでの解決も試行錯誤されてきました
過去の研究では母親の身体的及び精神的健康に関して、自閉症や知的障害、運動障害など、さまざまな障害を一括りにした調査や、運動障害でも二分脊椎症・筋疾患など、さまざまな疾患をまとめて調査したものが多いのが実情でした。しかし、近年の研究では、脳性麻痺に限定されて報告されるようになってきました。例えば以下のような点が挙げられてきました
・脳性麻痺児の介護者は、健常児の介護者より身体的及び精神的健康は悪い傾向にある
・介護時間の長い脳性麻痺児の親ほど、心理的ストレスを強く受けている傾向にある
・行動的問題を持つ脳性麻痺児の親は、身体的および精神的健康が悪い傾向にある
・脳性麻痺児の重症度と親のストレスとの関係については、以下のように一貫していない
→GMFCSと脳性麻痺児の的健康手指操作能力分類システム(MACS)の重症度とは関連が少ない
→精神的な面では差がないが、身体的健康面では非自立の脳性麻痺介護者は悪い傾向にある
→歩行群と非歩行群の脳性麻痺児の親では、非歩行群の親の方が精神的ストレスが強い
脳性麻痺児の主たる介護者のストレスや健康状態に関する調査研究は多くあるが、ストレス管理や精神疾患の予防を目的にとしてた介入報告などはほぼありません
障害をもつ子どもだけでなく、その家族も支援できる体制が必要です
株式会社PLAST
小児部門プラストキッズ
〇重症児デイサービス ヒミツキチ
〇プラスト訪問看護ステーション
kids@plast-project.jp