第34回 症例検討会(小児部門)を行いました。

第34回 症例検討会(小児部門)を行いました。

 

テーマは「訪問リハビリ開始後半年を経過した重症児のADL変化について」でした。

 

*補足情報

 

脳性麻痺の日常生活活動や社会適応能力を把握するために有効な評価方法には

  • 「生活動作や技能を評価する尺度」 functional independence measure for children (WeeFIM)
  • 「子どもの能力低下評価法 」pediatric evaluation of disability inventory (PEDI)
  • 「生活動作の技能」 Assessment of Motor and Process Skills (AMPS)
  • 「学校での生活評価」 The School Function Assessment (SFA)

などが代表的なものとしてあり、我々も場合に応じて、使用しています。

 

●WeeFIMはアメリカと日本で標準化されていますが、日本語版に関しては正式なマニュアルは未だ発行されていないのが実情です。WeeFIMは食事、更衣、移動のような複合的な機能的活動の自立度や介護度を評価することを目的としていますが、整形外科的な術後の対象者以外では天井効果があることや、内容的妥当性に疑問が呈されています。

 

●PEDIは特定のスキル要素を遂行する能力と機能的活動に必要な介助量の両方を測定するために、アメリカで開発され標準化が行われています。日本でも翻訳が行われていますが、信頼性や妥当性に関する検討は進んでいないそうです。PEDIはアメリカ以外の文化圏で使用する場合は、内容の妥当性と構成概念妥当性の検討を行い、項目を変更すること、併存的妥当性と判別的妥当性 を評価すること、集団基準値を評価すること、テスト‐再テスト信頼性と回答者間信頼性を評価することが必要であるとされています。

 

●AMPSは86課題あるリストから、対象者が馴染のある課題を2課題遂行し、その対象者の能力と遂行の質を評価しようとするものです。標準化作業も多様な文化間で行われていますが、脳性麻痺などの疾患との関連では臨床的有用性についての科学的根拠ついては依然不明な点が多いようです。

 

●SFAは小学生レベルの学校教育に参加する能力を評価するための尺度でありアメリカで標準化された評価ですが、日本では翻訳や標準化は進んでいません。

⇒つまり、万能な評価法はありませんが、必要性に応じて評価法を利用します。評価をすることで得られる利点は、ご家族と子どもの生活レベルの経過を定量的にモニタリングできること、専門家同士のやりとり(担当者会議など)で共通の認識を持つことができること、効果判定に有用かもしれないということです。評価をすることで大切なのは、評価法の理解と継続的な使用です。

 

参考文献

1)間川博之,里宇明元,関 勝 他:こどものための機能的自立度評価法(WeeFIM)による 小児の ADL 評価 発達検査法との比較.総合リハ 25(6):549-555,1997.

2)Sanders JO, McConnell SL, King R, et al.: A prospective evaluation of the WeeFIM in patients with cerebral palsy undergoing orthopaedic surgery. J Pediatr Orthop 26: 542-546, 2006.

3)Ketelaar M, Vermeer A, Helders PJ: Functional motor abilities of children with cerebral palsy: a systematic literature review of assessment measures. Clin Rehabil 12: 369-380,1998.

4)Vos-Vromans DC, Ketelaar M, Gorter JW: Responsiveness of evaluative measures for children with cerebral palsy: the gross motor function measure and the pediatric evaluation of disability inventory. Disabil Rehabil 27: 1245-1252, 2005.

5)Erkin G, Elhan AH, Aybay C, et al.: Validity and reliability of the Turkish translation of the pediatric evaluation of disability inventory (PEDI). Disabil Rehabil 29: 1271-1279,2007.

6)Berg M, Aamodt G, Stanghelle J, et al.: Cross-cultural validation of the pediatric evaluation of disability inventory (PEDI) norms in a randomized Norwegian population. Scand J Occup Ther 15: 143-152, 2008.

7)Kottorp A, Bernspång B, Fisher AG. Validity of a performance assessment of activities of daily living for people with developmental disabilities. Journal of Intellectual Disability Research47(8):597–605, 2003.

8)Van Zelst BR, Miller MD, Russo R, et al.: Activities of daily living in children with hemiplegic cerebral palsy: a cross-sectional evaluation using the Assessment of Motor and Process Skills. Developmental Medicine & Child Neurology 48(9): 723- 727, 2006.

9)Schenker R, Coster W, Parush S: Personal assistance, adaptations and participation in students with cerebral palsy mainstreamed in elementary schools. Disabil Rehabil. 28(17): 1061-1069, 2006.

 

株式会社PLAST

小児部門 プラストキッズ

・プラスト訪問看護ステーション

・重症児デイサービス ヒミツキチ

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