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2018.02.24

第15回 症例検討会(小児部門)を行いました。

第15回 症例検討会(小児部門)を行いました。

テーマは「脳性麻痺児(GMFCS 4)の下肢機能訓練について」でした。

 

*補足情報

リハビリテーション医学の中では、脳性麻痺の粗大運動機能の障害の度合いを表記する場合に「GMFCS (粗大運動能力分類システム)」を用います。

今回はこのGMFCS について、紹介します。

GMFCSは脳性麻痺を対象とした粗大運動能力の判別に使用される尺度のことです。

 

子どもの座位能力、および移動能力を中心とした粗大運動能力を基にして、6歳以降の年齢で最終的に到達するという以下の5段階の機能レベルに重症度を分類しています。

レベルⅠ:制限なしに歩く

レベルⅡ:歩行補助具なしに歩く

レベルⅢ:歩行補助具を使用して歩く

レベルⅣ:自力移動が制限される

レベルⅤ:電動車いすや環境制御装置をしようしても自動移動が非常に制限されている

 

運動能力が年齢によって変化していくことを考慮して、それぞれのレベルに対して2歳まで、2~4歳、4~6歳、6~12歳に分けて説明されています。基本的には年齢が上がって粗大運動能力の発達が起こっても、当てはまるレベルが大きくは変化しない性質をもっています。

GMFCSはカナダで考案され、現在では国際的にも広く普及しています。日本へは2000年に紹介され、2003年には近藤らによって信頼性と妥当性が保証されています。GMFCSが開発されたことによって、これまで恣意的に決められてきた「軽度」「中等度」「重度」などの解釈が統一され、また専門職間での重症度への認識の差がなくなりました。

公益社団法人 日本リハビリテーション医学会が発行している「脳性麻痺リハビリテーションガイドライン」に詳細が記載されています。

 

株式会社PLAST

小児部門プラストキッズ

kids@plast-project.jp

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